心踊り出すような生き方を 最終話−Bパート By KEN
「ふぅ…」 則和は自分の部屋で溜息を吐いた。 ベッドと勉強机、それとクッションくらいしかない部屋だった。 もう、空は暗くなりかけている。 本でも読んで時間をつぶそうと思ったが、それすらもする気が起きなかった。 何というか、先ほど美奈に言った、心に穴が空いていると言った言葉。 それは、嘘ではなくて…。 やはり、今も空き続けていた。 きっと、この穴は長い間空いていると思う。 多分、小さくはなっていくが、それでも…今は大きい。 将来の事ばかり考えても、今の打開策が考え付かなかった。 「俺も…箍が外れたみたいだな」 今まで、生きていて緊張を解いた事がなかった。 だが、則和は今、その緊張すると言う行為もなぜか上手く出来なかった。 「……包帯でも替えるか…」 まだ、今日はいいと立川に言われたが、則和は別段する事もなく、包帯の取替えをしようとした。 上に着ていた、寝間着を脱ぎ包帯を解いていく。 「……」 自分の肌が見える所まで行くと、目を閉じた。 心に決心をつけるために。 則和は覚悟を決めて、包帯をとる。 「……ずっと…残るな」 昔の傷跡もそうだが、今回出来た傷も絶対に消える事はないだろう。 限りなく薄くなっても、やはり他の人たちとの肌とは違う。 「……傷口は塞がっているな…」 ナイフの切り傷、刺し傷も完全に塞がっていた。 多分、ちょっとやそっとでは開かないはずだ。 そんな時、こんこんと音を起ててドアがノックされた。 「則和さん、入ってもいいですか?」 「あぁ、別に構わない」 「お邪魔しま…きゃぁ!ご、ごめんなさい!」 美奈は真っ赤になって、部屋から出て行った。 「別に構わないって言っただろう?」 「…そ、そうですけど…」 「悪いが、包帯巻いてもらえないか?」 則和は美奈の性分が大分わかってきた。 彼女にはそう言うと絶対にこっちに来ることを。 「は、はい…」 ゆっくりと美奈が部屋の中に入ってくる。 則和を見ないように視線をいろんな所にチラチラと向けている。 「…腹の方は自分でやるから、手の方をやってくれないか」 「う、うん…」 則和は左手を差し出す。 肩が腕まで、いくつ物切り傷があった。 それと、左肩には大きな刺し傷…。 それは、背中まで貫いている。 「掌まで…傷がいかなくてよかったよ…」 「そう…なんですか?」 「まぁ、怪我しなきゃいいんだろうけどな…」 美奈はくるくると包帯を巻きつけていく。 まずは二の腕の所を巻いていった。 「酷い…怪我」 「……俺が子供だった頃はこんな怪我日常発作だった」 「……」 美奈は、なにも言わない。 少し、怒っている感じが則和には伝わった。 彼は、少し失言だったと思った。 二の腕が終わると、肩の方を巻いていく。 「…次は…右の方ですか?」 「ああ…右腕は、肘の部分だけだな…」 「じゃあ、やります」 右肘の怪我の部分を包帯で巻いていく。 「…ん、ありがとう」 「いえ…でも、背中とかいいんですか?」 「ああ…これくらいの傷なら、なしの方がいい…」 そう言って、腹部のガーゼを剥がす。 少し血が滲んでいた。 「ふぅ…」 ガーゼを取り替えて、包帯を巻いていく。 それが、終わると服を着て、美奈を見つめる。 「で…なんか、話があるんじゃないのか?」 「は、はい…あの…今日…」 「今日?」 「……一緒に寝ちゃ駄目ですか?」 則和は一瞬なにを言われたか分からなかった。 「何を言っているんだ?」 「だ、だから…一緒に寝ちゃ駄目ですか?」 「…アホか…寝言は寝てから言え」 「うぅ…」 「お前、言っている事、分かっているのか?俺にだって、それなりの性欲くらいある」 「あ…私でも…その気にさせれるんですか?」 「……そうだ」 「うぅ…」 美奈は真っ赤になって、顔を手で覆った。 「ほら、お前は自分の部屋に行け」 「駄目です…」 「……ふぅ…じゃあ、下で俺が寝る」 則和は部屋から出て行こうとする。 これ以上、この場にいるとヤバイ雰囲気になると彼は思った。 「怖いんです」 「……」 「確かに、則和さんは…私と一緒にいてくれるって言ってくれました。でも…信じ切れない部分もあるんです…」 美奈は自分の胸に手を当てて言う。 確かに、則和も自信はなかった。 もう大丈夫と医者に言われても、自分のことは自分で分かる。 だけど、今回は未知数だ…。 起きれるかもしれないし、目が覚めないかもしれない。 「…もし、また眠ったままだったら、ナイフ首に突き立ててやる…」 「…流石にそれは…嫌だな」 「……」 「はぁ…」 則和は美奈を押し倒す。 「きゃ…の、則和さん!?」 「……こうなっても知らないぞ」 ベッドのシーツに茶色の髪の毛が華のように広がる。 そして、美奈に覆いかぶさるようにする。 片手を美奈の胸の方へ持っていく。 軽く力を入れて揉んで行く。 「や…」 「……こうなるかもしれないんだぞ?」 「構いません…」 「もしかしたら、俺がとんでもない性癖を持っていてもか?」 「…信じてますから…どんな事があっても…優しくしてくれる…って」 「はぁ…分かった」 「……」 「ほら、ちょっとどけ」 「うん…」 美奈は立ち上がる。 その間に掛け布団を捲る。 白いシーツが露になる。 「…ほら、寝とけ。歯ぁ磨いてくるから」 「うん」 美奈は真っ赤になって、ベッドに横になる。 それを確認すると、則和は洗面台の方に行った。 「…枕、お前にやる。じゃ、おやすみ」 「え…あ、はい」 電気を消して、則和は美奈に背中を向けて眠ろうとした。 どうにも、この雰囲気が苦手なようだ。 確かに、一線を越えれば、居心地の良い雰囲気になるかもしれないけれど。 さすがに、それをする気がまだ起こらなかった。 チッチッチと時計の針が進む音が大きく聞こえる。 美奈の方は、則和と同じで眠れなかった。 「…則和さん…手…握っていいですか?」 「……ヤダ」 「…則和さん…私…覚悟は…で、出来ているんですよ」 美奈は則和の背中に抱きつく。 耳を背中につける…。 「だって…女の武器を使えば…絶対に、あなたの事…引き止めておけるから」 「馬鹿…大丈夫だ…」 則和は静かに言う。 「もし、目が覚めなくなっても、お前が引っ叩きゃ起きるよ…。だから、お前が俺のために身体を提供する事もない」 「提供…じゃないですよ」 「……」 「則和さんに…捧げたいんです…あげたいんです…則和さんのものにしてほしい…」 「……」 「淫ら女だって思われても構わない、隣に傍にいれれば…そんな事、気にしない」 「…思わないさ…そんな事」 則和は、ベッドの傍にある調光式の電気スタンドの電気をつける。 「……でも、本当にいいんだな?」 「……はい」 「後戻り、後悔、…その他もろもろ…」 「うん…大丈夫です…でも…」 「…?」 「私の事、好きですか?」 「あぁ…好きだ」 「…なら…っ…いいです」 美奈は則和に笑顔を向ける。 「ん…ふぁ……」 則和が美奈にキスをしていく。 それは、公園でしたのとは違い、濃厚な奴だった。 「ん…あ……はぁ…はぁはぁ…」 則和の舌が美奈の口の中を蹂躙する。 まずは、上あごを舐めて刺激していく。 それに美奈はビクッと震えて、身を硬くするが…しだいに、緊張が解けていく。 力の抜けた舌に則和の舌が絡まる。 少し強く吸われる。 「んぅ…」 美奈がそれに反応する。 さらに休ませず、舌を甘噛みする。 「あ…あぁ…」 しばらくして、舌を放して、則和は美奈のパジャマのボタンに手をかけていく。 一つ二つとボタンを外していく。 「はぁ…さっきも…ぁ…触ったから分かると思うけど…期待しないでください」 「…?」 パジャマのボタンを外し終え、それを脱がした。 美奈の胸は小振りで弾力のよさそうな肌だった。 「…恥ずか…しい……」 「綺麗だ…」 「ほ…んと?」 「ああ…ま、小さいかもしれないけどな」 「……」 美奈は涙目で則和を見つめる。 「…大丈夫だ…」 美奈の頭を撫でながら言う。 「俺が好きなのは、お前だ…」 「…んぅ…」 そうして、則和は美奈の胸を軽く揉んでいく。 その時、則和は美奈の肩の傷を見てしまった。 自分のつけた傷跡…。 それに、目を細める。 「悪かったな…」 「…ぇ…?」 「これ…」 傷口をそっと撫でる。 「いいです…責任とってもらいますから…」 「…分かってる」 則和は少し救われたような気がした。 そして、先ほどの行為を再開する。 美奈の胸は予想していたより、柔らかで弾力を感じた。 その感触に則和の頭はぼうっとなってしまう。 心地が良すぎて、自分自身の欲望がどんどんと強くなっていくのが、彼にはわかった。 「あ…やだ、先だけ…弄らないで…」 「気持ち良いんじゃないのか?」 「そ、そうだけどぉ…あ…なんか、ジンジンして…」 則和はそれを聞いて、胸全体を揉んで、また乳首だけを愛撫したりを交互にした。 そして、唇を乳首の方に持っていって、軽く吸う。 「ああぁ!…だ、だめぇ!…ぁ…ぅ…」 「…どうだ?」 カリッと乳首に軽く歯をたてる。 それに、美奈は身体を弓なりにして喘いだ。 「あぁっ」 「ん?」 「…き、気持ち良いです…なんか、身体が……痺れて…」 「そうか、正直でよろしい」 そう言って、則和は美奈のズボンを脱がす。 美奈を今、覆っているものは小さな下着だけとなった。 「…少し…濡れてる…」 「や…そんな事、言わないで…ください」 美奈は、顔を真っ赤にしてそっぽを向く。 「そ、そんな事より、則和さんも脱いでください」 「…ん」 則和は美奈に言われた通り、寝間着を脱いでいく。 彼もトランクス一丁になった。 「下…触るぞ…」 「うん…そっと…してください」 美奈の最後の一枚を脱がす。 秘所が露になる。 女の匂いが則和を興奮させた。 手を秘所に持っていく。 ちゅくっと水っぽい音がした。 「あ!…ああ…あ…」 「どんな…感じだ?」 「あ…わ、わかんない…なんか、ピリピリして…お腹の中がキュウッとして…」 「……なぁ、こういう事したの…初めてか?」 「あ、当たり前です!則和さん、私をそんな淫乱な女の子って思ってるんですか!?」 「…嫌…一人でこういう事した事あるのかって?」 「…え?…あ、えっと…その…時々…」 「そっか…」 「それって…いけない…事ですよね?」 「さぁな…性に興味は持ったほうがいいし…いいんじゃないか?…ただ、なんとなくな」 「私…エッチじゃない?」 「正常」 則和は少し笑って言った。 「…んじゃ、そろそろ…するぞ」 「……うん…」 「足、少し開いて…」 美奈は少し足を開く。 則和はトランクスをおろす。 そそり立った一物が現れる。 美奈はそれを、見て息を呑む。 「…本当にいいんだな?」 「大丈夫…。うふふ…でも、則和さん…優しい…」 「そうか?」 「うん…だから、大丈夫…」 「分かった」 則和は美奈の秘所に一物をあてがう。 そして、腰をグッと突き入れる。 「い…あぁ…っ」 美奈の身体が強張っていく。 則和もここまで来て、さすがに止めれないのに美奈の秘所にゆっくりと一物を埋没させていった。 何か、突っかかる所にたどり着き、そこをいっきに貫いた。 「…あ…ぐぅっ…」 「悪い…」 「はぁはぁ…だ、大丈夫ですから…動いていいですよ」 「……まだ、…痛いだろ?」 「ちょっと…」 美奈は少し涙を流していた。 はぁはぁと呼吸が少し荒い。 それでも、必死に笑顔をつくる。 「楽になるまで、待つよ」 「…うん…」 「そ、そろそろ…大丈夫です」 「…いいか?」 「うん…大丈夫…」 「じゃあ…いくぞ…」 ゆっくりと腰を前後する。 時折、美奈が苦痛の表情を浮かべる。 そうした時は、少し止まって、またゆっくりと前後移動を繰り返す。 「ん…あぁ…」 「…どうした?」 「なんか…ちょっと、ピリッって身体にきて…」 そういわれたので、則和は今度、腰の動きを円を描くにように動かした。 ゆっくりとその行為を続ける。 しばらくすると、美奈も甘い声をあげだした。 「あぁっ!…そ、それ…」 「気持ちいいのか?」 「わ、わかんない……けど、多分…そう」 「んじゃ…ちょっと激しくするぞ」 「う、うん…」 腰の動きを段々と早めていく。 前後、円を描く、上下斜めに動かす…。 「あぁっ!…や、なんか…掻き回されて…んぅ…っ」 「…く…そろそろ…」 「あ…ぁ…の…さん……中でいいですから…」 「だ、大丈夫なのか?」 「今日は……まだぁっ…だ、大丈夫だからぁ…」 ぐちゅぐちゅと美奈の秘所が音をたてる。 則和の腰の動きが最高頂に達する。 そして、一気に…。 「いくぞ…」 「うん…あぁっ!」 「ぅん…」 「起きたか?」 美奈は何時の間にか眠っていたようである。 外はもう明るくなりかけていた。 太陽の光が差し込んでくる。 「則和…さん?」 「ああ…」 美奈は則和の腕に抱かれていた。 彼女にとって、それはとても心地が良かった。 則和の温かさが伝わってきたから。 「…温かい」 「そうだな…」 「…もう少し、こうしていて、…いい?」 「いいよ…今日は何時までも」 美奈は目を閉じた。 則和の心音が聞こえてくる。 トクントクンと子守唄のようだった。 「…おやすみなさい」 「おやすみ」 終わり 後書き 十八禁パートも新調しました。 さて、エヴァをがんばらなくては!
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