心踊り出すような生き方を
第1話


By KEN






暗殺者・・・。
そんな人物は、本当にこの世にいるのだろうか?
確かに、色んな偉業を成した人物が誰かに暗殺される事もある。
・・・だけど、案外それはその人物に妬み恨みがある人物が殺しているだけかもしれない。
ただ、機械のように人を殺す人物を見た事をあるだろうか?
また、それを生きる糧として仕事にしている人物などいるのだろうか?


『ありがとうございましたー』


もし、いるのだとしたら、普段その人物はどうしているのだろう?
ただ、暗い部屋で引きこもり状態になっている?
ただ、狂ったように昼夜問わず人を殺している?
ただ、普通に普通の人としての生活をしている?


チリンチリン・・・


「あ、未幸〜ジュース買ってくるけど、何かいる?」

「え〜・・・ん〜っと、午後の紅茶がいいな」

「わかった、買ってくる」


もしかしたら、こんな何気ない場所・・・。
普通に人が集まる、コンビニだって利用しているかもしれない。


ドン・・・


「あ、ご、ごめんなさい」

「いや・・・そっちこそ大丈夫か?」


もしかしたら、何気ない出会いもしていたりするかもしれない。
一人の普通の少女と・・・。


「あ、はい・・・大丈夫です」






























闇夜の暗闇の中、数人の人影があった。
その人影は慌てた様子であちらこちらと走り回っていた。
ただ、目的はなく闇雲に・・・。


『うわぁぁああぁあぁあああ!?』

『助けてくれぇぇえええ!?』

『し、死にたくないぃいいい!?』


数人の男達が、泣き叫ぶ・・・。
何かから逃げている・・・。


「・・・・・・」


それは、一人の少年だった。
彼の周りには、幾人かの男の死体が転がっていた。


「死ね」


少年の声は、通った声だった。
だから、男達にはよく届いたし、恐怖の言葉をすぐさま実感した。


ドンッドンッドンッ!!


「・・・ここも外れ・・・」


少年の声は、とても冷めていた。
人を殺したのに、ただなんら変わりはなかった。
夜の落ち着いた雰囲気を彼は纏っていた。


「また…あんたか…」


いつの間にか一人の男が何時の間にか少年の傍に立っていた。
ちょうど、月明かりで男の顔が露になった。
だが、その男は夜でもサングラスをしていた。
その男は少し神妙な顔つきをしている。
この、死体の山に、血の臭いに嫌気がさしているようだ。
確かに、血の臭いが充満していて、気分が優れなくなるのは当然だ。
少年は、それを気にせずに立っているのだから、人を殺した数は半端ではない事をあらわしている。


それも含めているのか、男は悲壮な表情を浮かべていた。
少し、少年を哀れむ色もあった。


「どうだい、先日の話・・・承諾してくれるかね?」

「断る・・・これは、俺の問題だ」

「そうかい?・・・私にとこに来た方が効率が良いと思うんだがな・・・まぁ…時期に私の所へ来るだろう」

「・・・・・・そんな事より・・・なぁ・・・」


少年はニヤリと笑いながら、男に言った。


「殺したい奴・・・いるか?・・・割引で引き受けるぞ」


続く


後書き


加筆修正版を開始しました。
ですが、加筆修正と言っても、まったく別の物になってしまうかもしれませんね。
だって、今回の話でもまったく違う始まりかたしてますし。
まぁ、うまく纏めれるといいです。
話自体は同じ流れなので、更新は早いと思います。

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